今年も短期間ですが北海道を走ってきました。昨年に続いて、3泊4日という短い期間ですが、最近では北海道を走るというのが、トレーニングを続けるモチベーションになっているので、期間が短くても続けていこうと思っています。
例年、北海道までの飛行機便は、ほとんどが羽田空港乗り継ぎなので、便の遅延には頭を悩まします。特に福岡空港や羽田空港は飛行機の遅れが常態化していて、30分間くらいの乗り継ぎ時間では安心できません(人だけの乗り継ぎならまだしも、手荷物として預けた自転車の載せ換えも必要です)。今回リストアップした旭川までの便では、羽田空港での乗り継ぎ時間がA社は30分、J社は50分だったので、余裕のあるJ社を選択しました。予想に反し、羽田空港には、ほぼ定時に到着しましたが、旭川空港行行きの出発時刻が30分の遅延となり、50分+30分、計80分待つことになりました。それでも、乗り換え時間で気をもんだり、次の便で遅い時間に到着した後の対応を考えるより、はるかにましです。
・セブンスターの木:観光バスとレンタカーがいっぱいでした!
・ケンとメリーの木、マイルドセブンの丘:同上
ちょうど、マイルドセブンの丘に到着した頃、かなり強い雨が降り始めました。急いでレインウェアを着込みましたが、それでも、かなり濡れてしまいました。記念撮影を終え、美瑛市街を目指して走り出しましたが、マイルドセブンの丘から500mも離れると、雨は降っていないし、路面も濡れていない。すっごい通り雨でした。今日の旭川地方は、こういう雨があちこちで降っていたようです。
5時過ぎに目が覚めると、空は曇っているうえに、ガス(霧)で市街の遠望さえききません。天気予報では、10時過ぎには雨が降り出すそうで、雷注意報も出ています。できるだけ早く出発し、前後バッグなどの装備にはレインカバーを掛け、ウェアも雨への備えをして出掛けた方が良さそうです。
6時過ぎに起き出した頃には、もう雨が降り始めていて、ガス(霧)は更に濃くなっています、嫌な感じ!。多分、このガス(霧)は標高が高くなれば、もっと濃くなるでしょう。そのうえに雷警報も出ています。
路面状況は、可もなく不可もなし(ところどころ荒れている)といったところで、特に走りづらいこともありません。大雪山系の山々は雨雲に隠れて見えません。晴れていれば正面に見えてくるはずですが・・・。道路はゆるやかに上っているのでしょう、脚が少し重く感じられるので、ギアを軽めにして走ります。左の写真は、朗根内(ろうねない)の交差点(三叉路)です。宿からここまで12.3km、標高は300mちょっとです。交差点のすぐ近くには、土曜日と日曜日だけ開かれる「山里直売所」があって、数少ない人出で賑わっています。雨は時折りぱらつく程度まで上がっています。交差点を左折すると「美瑛町立明徳中学校」があり、そこから1km近い上りが続きます。ピークを超えて東神楽町に入り、少し下ると志比内の交差点が見えてきます。
志比内交差点です。右折して国道213号線を天人峡、旭岳方面へ進みます。
この先には、まっすぐでゆったりとした上り坂が、ず~っと続いています。晴れていれば、正面に大雪山系の雄大な山々が見えるはずですが・・・。
足慣らしとルートの下見のつもりでスタートしましたが、雨は上がり、山々も上部に雲が掛っているものの、霧(ガス)がかかっているようにも見えないので、このまま天気がもてば、最後までアタック/チャレンジできそうな気がしてきました。忠別湖(ダム)の手前は、ちょっとした上り坂ですが、ここも、ゆっくりと上って行きます。
「脚力温存!、脚力温存!」と心の中で声を掛けながら忠別湖(ダム)まで上ってきましたが、エオルシトンネルを抜けると、もう上り切ったも同然です。ここまで来たら、もう最後(旭岳ロープウェイ山麓駅)まで上るしかないでしょう。次第に、そういう気分が盛り上がってきました、天気も回復傾向です。忠別湖(ダム)から上忠別橋までの区間は、ダムに添ってほぼ平坦な道が続くので、じっくりと脚を休めて、上忠別橋からの上りに備えます。
旭岳(国道1160号線)と天人峡(国道213号線)の別れ道です。向って右方向が天人峡(国道213号線)方面で、左方向が旭岳(国道1160号線)方面です。左方向に進んで国道1160号線に入り、旭岳を目指して走ります。道路には、まだ小さな水溜りが残っていますが、雨はすっかりあがりました。
上忠別橋はちょうど掛け替え中でした。既設の橋は撤去され、仮設の橋が少し上流に掛っています。ここまでほぼ25km、標高で200m程上ってきました。ここは今回の旭岳チャレンジの節目と考えていた場所で、ここまで(明徳中学校と志比内小学校間のアップダウンを除けば)は緩やかな上りが続き、これから、いよいよ本格的?な上りが始まります。
次第に暑くなってきたので、標高500mくらいでレインウェア(上着)を脱ぎ、上半身はTシャツ姿になりました。また、レインパンツも裾を膝まで折り曲げ(畳み)ました。これから、もっとも勾配がきつい区間が3kmほど続く、一番の頑張りどころなので、気合を入れ直してペダリングします。力まず、ゆるめず、・・・。路面はまだ濡れていますが、ガスは無いし、次第に晴れ間も見えてきました。「旭岳温泉まで(残り)8km」の案内板がありました。
「旭岳温泉まで(残り)6km」の案内板がありました。ここまで30.6km、標高740mくらいで、もうひと踏ん張りすれば、ゆるやかな勾配に変わるはずです。美峡橋(標高758m)を通過。ここまで31.6kmですが、ここまで来ると、ゆるやかな上りになっています。美峡橋を過ぎると、間もなく「標高800m」の案内板がありましたが、なぜかここだけ、標高表示です・・・。ここまで32km。
「旭岳温泉ピュアセンター」が見えてきました。ここまで36.3km、標高は、すでに1,000mを超えています。ここまで来れば、旭岳温泉街は、もうすぐで、ロープウェイ山麓駅は、そのすぐ先(のはず)です。1kmくらい手前に、「2kmの坂」という案内板がありましたが、これまでず~っと坂だったので意味がわかりません。「旭岳温泉まで(残り)1km」のほうが、よっぽど意味がありそうですが・・・。旭岳温泉街の雰囲気を味わいながら、ゆっくりと残り区間を上って行き、間もなくゴールが見えてきました。
11時25分、大雪山旭岳ロープウェイ山麓駅の駐車場に到着しました。ここまで38km、標高は1,100mです。ルートの下見のつもりで走り始めましたが、一気に(と言いつつも、写真を撮るため停車しながら)上り切ることができました。参考までに、ルートの途中で「ヒグマ出没」の看板はありませんでした。ここはヒグマが少ないのかな?。駐車場の少し手前に建つ「旭岳ビジターセンター」の出入口にMTBタイプのツーリング仕様車(黒っぽいリアサイドバッグにハンドルバッグを装備)が停まっていましたが、やっぱりいるんですね~、ここまで上って来る物好き自転車野郎が!!。
大雪山旭岳ロープウェイの運賃は往復で2,900円、乗客の半分近くはYouでした。残念ながら、ロープウェイが山麓駅を出発するとすぐにガスが濃くなり視界は殆どきかなくなりましたが、姿見駅に到着した直後、一瞬だけガスが切れたので、慌てて撮った写真がこれです。頑張って上ってきた人(牛ちゃん含む)へのご褒美なのかもしれませんね。
旅行日程を延長したうえに、旭岳チャレンジを済ませてしまったので、一日の余裕ができました。そこで今日は、美馬牛の観光スポットをポタリングしたり、十勝岳チャレンジの足がかりとなるルートの下見(様子見)が出来たら良いなと、白金温泉あたりまで走ってみることにしました。天気は曇りですが、朝方まで小雨が降っていて、道路には水溜りが出来ています。JR富良野線に沿って美馬牛方面へと走り始めましたが、このルート、そして、この赤い橋「四季の橋」は20年近く前に走ったことがあって懐かしい感じがします。
「四季彩の丘」です。広大な敷地に、いろいろな花々がど~んと咲いています。もちろん、時季を過ぎて萎れた花もありますが・・・。園内にはカートやバギーが準備されていて、それに乗りながら遊覧することもできますが、牛ちゃんには、たっぷりと時間があるので、徒歩でゆっくりと一周することにしました。徒歩でゆっくりと、ほぼ1時間近く、花々を愛でながら写真を撮りましたが、さすがに飽きますね、一人だと。話し相手もいないし・・・。
次に目指したのは「哲学の木」ですが、哲学の木」の近くには熊出没注意の札が立っていました。なんの変哲もない丘陵の畑で、それも、観光客立入禁止の札が下がっている近くに・・・。観光客もいて、それなりに通行量がある場所ですが、出るんですね~、こういう場所でも。ひ熊が走る時の最高速度は40~50kmらしいので、自転車でも下りでない限り、追いつかれる可能性が高いと考えると、気持ちの良いものではありません。「哲学の木」の撮影は早々に諦めて、交通量の多そうなルートへ出ることにしました。
美瑛町の美沢地区(美沢小学校の近く)で、道々966号線(十勝岳温泉美瑛線)に入りました。ここから白金温泉まで、ルートの下見を兼ねて走ってみようと考えています。白金温泉は十勝岳チャレンジ(何時になるか分かりませんが、計画するのは自由なので・・)のベース候補と考えている場所で、標高は650mくらいです。軽く走りながら、イメージを膨らませるのも楽しいじゃないですか。道々966号線をしばらく走ると、道々824号線(美沢美馬牛線)との分岐が現れました。
「白金青い池」です。美瑛川に沿って遡って行くと、美瑛川に注ぎ込む小川を堰き止めて作ったような人工の池があり、不思議な青い(私には、青色と言うより緑色に見えましたが)水のなかに、枯れた木が立っています。全然期待していなかっただけに嬉しい驚きでしたが、それ以上に観光客(ほとんどがYou)が多いことにびっくり!。ちょうど、観光バスが到着した直後のようで、見知らぬ(聞きなれぬ)言語(多分、中国語)が飛び交っています。
ちょっと寄り道して「美瑛滑空場」(遠くには黒い雲が・・・)を覗いてみましたが、そこには何も無し。その代わりに、「熊出没注意(8月29日)」の札が立っていました。またしても、人間の生活圏に近い畑の横に・・・。ひ熊に遭遇したくはありませんが、美瑛川の横にはきれいに舗装された土手道が続いているので、勇気を奮い起して土手道に入りましたが、そのルートは快適では風に吹かれながら快調に下っていくことができます。時折り、動物の糞らしい固まりが転がっていますが、多分、ひ熊のものではないでしょう、多分!。
5時に目が覚め、寝なおして6時に起床しましたが、空はほとんど晴れていて、昨日まで隠れていた山々の頂きが見えています。また、宿のご主人が「あっちが明るかったら天気は良くなる」と教えてくれた南西方向にも雲はありません。テレビでは、9月~10月は「秋のヒグマ特別注意期間」で、この時期はきのこ狩りに行って、ヒグマの被害に遭う人が多いので注意するようにと言っていました。なるほど・・・。この宿での生活リズムにも大分慣れてきましたが、それも今日で終わりです。8時に、宿の前で記念撮影して出発しましたが、今日は雨対策は必要無いようです(多分)。
往路は道々68号線(旭川空港線)と道々37号線(鷹栖東神楽線)をメインに走りましたが、これまでになく交通量が多いので、ちょっと気を使いました。ルートの途中では何箇所も、旭岳方面への案内矢印が表示されていて、旭川市街と旭岳の関わりを感じるようでした。路面(路側帯を含む)は、やや荒れている感じです。