本土最南端・佐多岬への道2000
Touring Date:2000/3/17~19
|ルートマップ|

佐多岬への道
佐多岬

この1枚の写真を撮影するために多くのサイクリストが苦労しています。
日本本土の最北端・宗谷岬、最東端・納沙布岬、最西端・平戸島、そして最南端・佐多岬。このうち自転車で到達できないのが佐多岬です。佐多岬以外の岬は自転車で到達することができますが、佐多岬の先端部は自動車専用道路(佐多岬ロードパーク)となっており、自転車/歩行者は通ることが出来ません(2012年からは自転車/歩行者も無料で通行可能です)。このため、本土最南端を目指すサイクリストにとって佐多岬ロードパークは大きな壁となって立ちはだかっています。
今回は、佐多岬へ至るルートをきちんと調査するとともに、本土最南端・佐多岬について自分なりに考えを整理してみました。
佐多岬ロードパークには2ヶ所のゲート(料金所)があります。入口の「大泊」と途中の「田尻」です。途中の「田尻」までは「佐多岬ふれあいセンター」横の道路を通って行くことが出来ますが、その道も「田尻」で行き止まりとなっており、その先へ行くためには「田尻」ゲートから佐多岬ロードパークに入るしか方法がありません。

どうにも諦めきれずに、佐多岬ロードパークへ繋がる裏道等も探しましたが、違法な手段を使ってまで佐多岬に到達することは社会人としてやるべきでないと考えて止めました。 合法的な方法で到達できる本土最南端の場所が「田尻」であれば、「田尻」に着いたことで本土最南端に到達したと考えても良いのではないか!。そのように考えて、田尻の先は鹿児島交通の定期バスで輪行することにしました。
バスの運転手さんも「自転車は駄目」とか、「手回り品切符がいくら」とか言わずに親切に乗せてくれました(乗客が私以外に1名だけと少なかったので乗せてくれた?)。先日も女性のサイクリストがぶつぶつと文句を言いながらそのバスに乗られたそうです。佐多岬ロードパークを自転車に開放したほうが、通行料も増えるだろうにね~!。でもこのルートは坂が急なので。自転車にはちょっときついかも・・・。
但し、バスの本数が少ない(2000.3.18時点では、午後の便は田尻で14:02、16:02の2本でした)ので注意が必要です。そのバスが30分程駐車場で待った後に折り返しのバスになります。
終点の佐多岬駐車場で自転車を担ぎ降し、トンネルの入場ゲート(入場料金100円)を通った後で自転車を組み立てます。その後は「本土最南端・佐多岬」の看板があるとこまで坂道を押したり、階段を担いだり。看板まではちょっと距離があります、頑張ってください。記念撮影が終わったら、今来た道を戻りますが、復路が上り坂となりますので、もうひと頑張り押してください。そして、輪行袋に再度自転車を詰めてバスに乗る・・といったところです。

おまけ
田尻の少し手前の海岸に「サタデー号(水中展望船)」の発着所がありますが、そこで時間潰しをしていた時にサタデー号の船長さんから掛けられた言葉を一言付け加えます。「結構ここで時間待ちをしている人が多いよ。佐多岬ロードパークがクローズした後で走ろうと待っているんだね」。なお、この発着所には食堂、トイレ、自動販売機、公衆電話もあり、時間待ちには最高の場所です。佐多岬ロードパークのオープン時間は、夏場は8:00-18:00、冬場は8:00-17:00です。


ルート紹介
ルートマップ

桜島フェリー;桜島フェリーは桜島側だけに料金ゲートがあります。鹿児島港側は乗降するだけです。
桜島(国道224号線);風向きによって火山灰が降る場所が変わります。火山灰が降り積っている道を走るのは最悪です。距離は長くなりますが、桜島の北側ルート(県道26号線)を走る方法もあります。国道224号線は少しアップダウンはありますが走りやすい道です。火山灰さえなければ・・・。
桜島口~古江(国道220号線);海岸沿いの平坦なルートで眺めも良く、トイレ/休憩ポイントも多い。
古江~浜田(県道68号線);交通量が少なくて走りやすい。天神にトイレ/休憩ポイントの「回廊パーク・荒平天神」あり。
浜田~根占(国道269号線);鹿屋市と根占町の境(峠とうバス停あり)がちょっとした坂。また根占町を出た後にも坂がある。
根占~佐多(国道269号線);海岸近くまで山が迫っているポイントが多く、そのために洞門が多い。洞門はトラック、路面等に注意のこと。

佐多~大泊(県道68号線);いよいよ本格的な坂が始り、西方トンネルまで約4.5kmの上りが続く。トンネルを抜けると島泊大橋まで下り、そこから次の登りが待っている。「ふれあいパーク佐多」までくれば、後は大泊まで下るだけ。
大泊~田尻(県道566号線);佐多岬ふれあいセンターの先から急な坂が続く。急坂を下って佐多岬ロードパークに合流すると、すぐ先が田尻地区。「サタデー号(水中展望船)」の待合所が絶好のトイレ/休憩ポイント。近くに休める場所は少ない。
田尻~佐多岬展望台;佐多岬ロードパークを定期バスで輪行。ロード閉鎖後に走る人もいるようだ。駐車場から展望台までは自転車を押し/担いで行く。体力勝負。駐車場にトイレ/公衆電話あり。バスは便数が少ない(特に祝日は少い)ので時間に注意が必要


佐多岬ツーリング・日記編
朝焼けの桜島

1.日程;2000/3/17(金)~3/19(日)の2泊3日(1日目は車中泊)
2.旅人;牛ちゃん(当時49歳)
3.区間;
 1日目:福岡←(夜行列車で輪行・車中泊)→鹿児島←(フェリー)→桜島~垂水~大根占~佐多~佐多岬(泊り)
 2日目:佐多岬←(バスで輪行)→垂水←(フェリー)→鹿児島←(輪行)→福岡
3日目:3日目は風雨が強いため輪行で帰りました。走行距離は約106Kmでした。

4.装備;
 ・自転車:ブリジストン・レイダック RD-6(スポルティフです)。
 ・行程も短く旅館泊りなので、ハンドルバックとデイパックの軽装です。
 ・ツーリングマップルと国土地理院発行の2.5万分の1の地図を携行しました。
 ・最近、ディジタルカメラは必需品です。

1.夜行の"ドリームつばめ"で福岡から西鹿児島まで輪行
今回の旅はJR博多駅を深夜の0時6分に出発する「ドリームつばめ」でスタートしました。朝の5時54分にJR西鹿児島へ到着する便ですが、寝台車ではないのでちょっときついかも・・。当日の夕方では指定席がとれず、自由席に座れるかなと心配でしたが、やっぱり大混雑で座れたのは喫煙席の、それも酔っ払いの横。煙草臭い/酒臭いでげんなりです。
この列車は酔っ払いの御用達のようで、特に金曜日は多いのかもしれません(女性の方には女性専用車両があるので、安心して休めるようです)。
熊本まで来ると乗客も減り、ゆっくりと足を伸ばして寝れるようになりました。でも、普通のシートではゆっくりとは寝れませんね。自転車はいつものように進行方向に向って最後列の席の後ろに置きました。
列車はのんびりと進み、まだうす暗い5時54分にJR西鹿児島駅に到着しました。外は結構冷え込んでいて、走行準備の間も少し手がかじかんでいました。 屈伸運動をして出発です。その頃には走行に問題ない程度に明るくなって来ました。

2.桜島フェリーで桜島へ渡り大隅半島を南下します
回廊パーク「荒平天神」

2000年3月18日(日) 2日目
06:15 JR西鹿児島駅を出発し鹿児島港を目指す。まだ寒い。
06:25 鹿児島港着、3.65km。チケット売り場を探すが見つからない。桜島フェリーは桜島側だけにゲートがあり、そこで乗船料を払うようだ。とりあえず乗船。時間帯が早いため乗客は少ない。
06:45 フェリーが出発。上部デッキで朝食のおにぎりを食べ、朝焼けの桜島を記念撮影。
07:00 桜島港に到着。乗船料を払って出発する。桜島の噴煙は北の方へなびいているので、火山灰が降らない南ルートを走ることにする。
07:45 国道220号線に出る。ここの湾は「はまち」や「ぶり」の養殖地で、朝から多くの漁船がでている。荒崎パーキングエリアは海岸沿いの快適な休憩所で、トイレや休憩ベンチもある。ここまで24km。

08:10 垂水(たるみず)に到着、ここまで25.8km。海岸通りを淡々と走る。古江を過ぎて県道68号線にはいると、交通量はぐっと少なくなる。快適だ。
09:00 回廊パーク「荒平天神」で休憩、ここまで42.8km。道路沿いのJR廃線跡に通学道路を兼ねた自転車道が作られている。日差しが強くなってきたので日焼け止めクリームを塗る。南風が次第に強くなってくる。9時半に出発。
09:42 国道269号線に出る、ここまで48.4km。大根占町との町境がちょっとした登り坂で、「峠」という地名らしい。この付近は海岸沿いに休憩ポイントが多い。
10:20 大根占町市街、ここまで60.7km。大根占町は「日本一、夕陽が美しい町」だそうだ。
10:35 根占町、ここまで64.8km。山桜が咲いている。3分咲きというところだが、今年初めての桜。さすがに南国だけあって桜の開花が早い。根占町を出るときにちょっとした坂道がある。
10:55 「道の駅根占」に到着、ここまで69.78km。記念のスタンプを押下。
11:50 佐多町伊座敷に到着。近くのAコープで昼食を購入し、伊座敷港で休憩&昼食。ここまで83.9km。しばし昼寝。
12:30 出発。いよいよ登り坂が始まる。西方トンネルまで約4.5kmの登りが続く。採石場をすぎると間もなく西方トンネルでここが登りのピーク。伊座敷から県道68号線だが、国道に負けないくらいきれいな道だ。
「島泊大橋」を過ぎると、西方トンネルから続いた下り坂も終わり、再び登り坂が始まる。

3.佐多岬への裏道を探します
サタデー号(水中展望船)

13:10 「ふれあいパーク佐多」で休憩する。ここはできたてほやほやの休憩所で、トイレ/ベンチ/芝生もきれいだ。
13:30 大泊に到着。ここは「佐多岬ロードパーク」の入口になる。ここまで約96km。「佐多岬ロードパーク」に入らず左側の県道566号線を進む。すぐに急な登り坂となる。しばし頑張って踏み続けるが、堪らずに降りて押す。脇道にもかかわらず、この道は結構交通量がある。
13:45 田尻に到着。早速、佐多岬に続く裏道探しを開始。地元の人にも聞くが、「佐多岬ロードパーク」に入るしか佐多岬の先端まで行く方法は無さそうだ。田尻から「佐多岬ロードパーク」に入るところにも料金所が設置されていた。

探し、悩み、とうとう諦めて路線バスで輪行しようとバス停へ行くと、バスは通過したばかりで、次ぎのバス(16時05分)まで約2時間待ち。
「サタデー号(水中展望船)」の発着所(待合所)まで戻って休憩。そこで時間潰しをしていた時にサタデー号の船長さんから「結構ここで時間待ちをしている人が多いよ。佐多岬ロードパークがクローズした後で走ろうと待っているんだね」という話を伺う。皆さん、苦労しているんだね~!。
次第に風が強くなり、雲も多くなってくる。明日は雨の予報だ。
待っている間に、いろいろなことを考えた。そこで出した結論が、「合法的な方法で到達できる場所が田尻であれば、ここが本土最南端・佐多岬と考えても構わないだろう。社会人として、クローズされた時間や非合法な方法によって佐多岬ロードパークを走るべきではない」・・と。
そこまで、深刻に考えるかどうかは別として、路線バスで佐多岬の先端に向うべく輪行の準備を開始する。

4.佐多岬まで輪行します
田尻バス停で輪行の準備してバス待ち

16:02 鹿児島交通バスに乗車。佐多岬までの料金は150円。運転手さんも「自転車の持ち込みはダメ」というような野暮なことは言わない。乗客は私と大坂から来た大学生のみ。
16:10 佐多岬の駐車場に到着。早速自転車を担いで入場。入場料は100円。担いでいくのも大変だし、写真撮影もあるので自転車を組み立てる。
その後は「本土最南端・佐多岬」の立札があるとこ(佐多岬の先端)まで坂道を押したり、階段を担いだり。駐車場から佐多岬まで、ちょっと距離があります。ひょっとして自転車を押していこうとお考えの方は頑張ってください。
記念撮影が終え、今来た道を戻るが、復路は上り坂となり、更にもうひと頑張り。そして、輪行袋に再度自転車を詰めてバスに乗る・・といったところでした。
16:50 鹿児島交通バスに乗車。バスの中からずっとチェックしていたところ、佐多岬ロードパークから田尻へと繋がる農道のようなものがあるようでした。
17:05 今日の宿の「佐多岬ふれあいセンター」に到着。ここまでのバス代は380円。

今日は変な疲れ方をした一日だった。走行距離は100kmちょっとだが、左膝の裏が痛い。久々のツーリングなので、身体がまだ慣れていないようだ。海岸を見渡す展望風呂でゆっくりと汗と疲れを流す。
夕食(予想以上においしかった)のあとは十分にストレッチをして、ゆっくりと就寝。でも、明日の天気が心配だ。

5.風雨のためにバスとフェリーで輪行します
船上から振り返った垂水港

2000年3月19日(日) 3日目

07:00 起床し、さっそく天気のチェック。昨夜の予報通り雨が降っており風も強い。本日の天気予報は「雨のち晴れ」、晴れるのは夕方だという。このままだとバスで輪行か?。淡々と出発準備。
07:50 朝食のためロビーへ。そこでバス時刻表を調べると8時17分発の次ぎは12時03分発となってしまう。平日や土曜日は9時52分の便もあるのだが。急いで朝食を摂り(一夜干しのきびながおいしかった)出発準備。
08:10 チェックアウト。風雨は増々強くなっている。

08:17 垂水行きの鹿児島交通バスに乗車。とりあえず山川港へのフェリーがでる根占港を目指す。自転車はバスの後方に置く。今日の運転手さんは昨日と違って、あまり親切でない。乗客も少なく、最終的には垂水港でバスを降りるまで24名でした。 昨日走った道をバスで戻って行く。県道86号線は国道にも負けないくらいに整備が進められていて、きれいで広く展望台も多い。これからもっときれいになっていくようだ。

佐多からは錦江湾沿いの国道269号線、錦江湾の波は静かだ。山川港向けのフェリーの状況を問合せようと南海郵船に電話するが、時間外のアナウンスが流れる。日/祝日につながらない電話は意味ないじゃ~ん!。昨日の運転手さんの話だと西風の強い日はフェリーが欠航するそうだ。この波だとフェリーの運行には問題なさそうだが、雨は依然として強い。今日は、山川港に渡って春の開聞岳周辺をポタリングするつもりだったが、天気は回復しそうにないので、垂水港~鴨池港~西鹿児島のルートで帰ることにする。根占以北は山が海岸線まで迫っているため、山を切り崩して道路としている個所があり、洞門が多い。 古江を過ぎると、乗客がすこし増えてきた。
10:25 垂水港に到着。乗客の多くがここで降りる。バス運賃はここまで1,600円。フェリー代は360円だが、輪行袋に詰めた自転車は無料。んっ!。

JR西鹿児島駅

10:40 フェリー"OOSUMI6"に乗船。船上から垂水港と桜島を記念撮影。桜島の噴煙は今日は南へなびいている。
11:20 鴨池港に到着。タクシーでJR西鹿児島駅へと向う。個人タクシーの後部座席に輪行袋に詰めた自転車と人間(私)が乗りこんだが、さすがにかなり窮屈だった。
11:30 JR西鹿児島駅に到着。小雨の中でJR西鹿児島駅を記念撮影。この駅は何回か乗降したが、記念撮影したのは今回が初めて。電車に乗る前に、弁当とビール、そしてお土産に名物の薩摩あげを購入する。 12:25 つばめ14号に乗車し福岡へ向う。車中で昼食を摂り完走?に乾杯!。うたた寝。 17:00 自宅着。今回の走行距離は結局初日だけの106kmでした。
天気さえ良ければ開聞岳ポタリングへも行きたかったのですが。ま~、シーズン初めの足慣らしというところですね。


□佐多岬ロードパークが4月26日から無料通行 いわさきが町へ寄付 (南日本新聞/2007.4.20)

いわさきコーポレーション(鹿児島市、岩崎芳太郎社長)は、自動車専用有料道路「佐多岬ロードパーク」を25日廃止し、26日付で南大隅町に寄付することを決めた。同町は町道に認定する予定で、同日から無料で人も車も通行できるようになる。

廃止するのは、第1料金所から終点のロードパーク駐車場までの8.2キロ。うち第1料金所から第2料金所までの6キロを寄付する。第2料金所から先の2.2キロと終点の駐車場から先は、佐多岬展望公園として入園料300円。これまでロードパークの通行料は1,000円。展望台までの遊歩道は100円必要だった(佐多岬ロードパークについては、第1ゲートから第2ゲートまでが南大隅町の町道となり、第2ゲートからは、公園としての入園料が必要となった。また、第1ゲートから駐車場まで、徒歩・自転車での通行も可能となった。 いわさき側は3月6日に有料道路廃止を国へ申請、4月18日付で許可された。5月の大型連休に間に合うよう準備を進めていたという。
いわさき側は2003年、経営難を理由にロードパーク休業を打ち出していたが、重要な観光資源であることや一部生活道路として利用されていることから地元が休業の延期を要請。2005年3月、当時の佐多町が県などから周辺の土地を取得し同社に譲渡、同社がロードパークの一部を譲ることなどを確認していた。  税所篤朗南大隅町長は「合併前からの念願がかない大変ありがたい。佐多岬は日本の大事な観光資源。今後もいわさき側と協力しながら観光PRに努めたい」と話した。


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