4泊5日で出雲の灯台を訪ねる旅/ツーリングに行ってきました。自転車は愛称・走二郎こと、ばらもん26HEツーリングです。
福岡空港から出雲空港(出雲縁結び空港)まで飛行機で輪行、平田市街のホテルをベースにいろいろな灯台を訪ねます。今は亡きツーリングパートナー馬場ちゃんと走った想い出の場所です。
空港ビルを出て丁寧に走行準備して、空港横の「五右衛門川」堤防を平田市街に向かって走り始めました。川岸沿いの堤防は潮風が心地よく、川面がきらきらと光っていて、五右衛門川にはシジミ採りの漁船が係留されています。
出雲市街のホテルに荷物を預けて灯台探訪に出発です。平田市街を抜け、「出雲長尾ヶ鼻灯台」が立つ小伊津に向け県道23号線を走ります。三津トンネルを抜け漁村によくある曲がりくねった狭い道を抜けると小伊津漁港に出て、「小伊津海岸の洗濯岩」と洗濯板を斜めに立てたような険しい崖肌と灯台が見えてきます。
「出雲長尾ヶ鼻灯台」とそれに続く階段です。この位の階段であれば、高所恐怖症気味の私でも上れるかなと気合を入れながらもへっぴり腰で上り(登り)始めました。でも、写真で階段が見えないところまで上り、強い西風に晒されるようになり、なおかつ手摺りがコンクリートに埋め込まれた部分が腐食して浮いているのが見えると、もう無理!、その場から出雲長尾ヶ鼻灯台を撮って引き返すことにしました。
でも、階段や坂は上るより下りが怖い/下を見る方が怖い、格好は悪いけど階段にお尻を着けた3点支持で一段一段と慎重に下り、どうにか降り切りました。灯台まで行った/上り切った人は凄い!。
次に「十六島(うっぷるい)鼻灯台」を目指します。いったん平田市街まで戻り県道275号線(十六島直江停車場線)で向かいますが、途中から県道250号線(鰐淵寺線)で十六島湾に出て、また県道275号線に合流して十六島風車公園を目指します。
十六島風車公園の駐車場にデポ(カーブミラーのポールに自転車をワイヤー錠でロック)して駐車場奥の階段から山道(普段は釣り人が多いのかな?)に入ります。しばらくは、分かりやすい山道が続きます。
十六島鼻灯台へ向かう山道の最初の分岐です。左側を真っすぐ進むと海岸の独特な岩場に下り、右側の階段を上ると灯台方面へ向かいます。
この分岐点から下りになり、下り切ってゆるやかに左カーブするところに2番目の(右側/山側)への分岐がありますが、草が繁っていると非常に分かりづらいので慎重に目を配る必要があります。
2番目の分岐点です。草が茂っていて踏み痕が消えそうになっているので、慎重に確認していかないと行き過ぎてしまいます。分岐点先の木の枝に赤いテープが結ばれていますが、テープが千切れて短くなり見え難くなっています。
この先の山道はさらに狭くて険しくなり、一部には藪こぎするような場所もありますが、尾根まで来ると灯台はもうすぐです。
十六島鼻(うっぷるいはな)灯台です、ここまで慎重に歩いても駐車場から20分弱です。快晴で強い風が吹いていますが、遠くに日御碕灯台が小さく見えています。
ゆっくりと写真を撮影し、休憩して帰路に着きます。
今日は、平田市街の近くから出雲路自転車道(全長30.9km)に入り、出雲市街を抜けて神戸川河口経由で稲佐の浜まで行き、県道29号大社日御碕線の道路状況(路面や交通量)を確認して日御碕を目指します。道路状況が不安であれば一畑バスで日御碕へ行くことも選択肢です。
10時頃に稲佐の浜に着きました。この先の県道29号は道路幅が狭く路側帯もほとんど無いことがGoogleストレートビューで分かっていたので、交通量が多くて走行に不安を感じるようであれば、路線バスに乗り換えることも選択肢でしたが、意外と感じるほど交通量が少なかったので、このまま日御碕まで走ることにしました。
交通量が少ないので危険を感じることはありませんが、アップダウンをくり返しながら上り続けている感じで次第に脚が重くなってきます。心の中でツーリングパートナーだった馬場ちゃんに背中を押してとお願いしながら踏み続けます。これが復路も続くのかな~!、ちょっと弱気になっています。
眼下に日御碕神社が見えてきたら日御碕はもうすぐです。
10時半頃に日ノ御碕灯台駐車場に到着し、脚を休めつつゆっくりと灯台巡り。
49年振りの日御碕灯台です(前回は1976年に訪ねた)。
出雲日御碕灯台と出雲日御碕サカグリ照射灯のツーショット。
12時前に復路をスタート、もう少し頑張ろう!。
復路も気合で乗り越え、出雲大社にお参りし、山陰ツーリング1999の想い出の「出雲大社 大鳥居」まで来ましたが、道路工事中のために近寄れず遠くから撮影します。
その後は、出来るだけ交通量の少なそうなルートを走り、平田市街のホテルに戻りました。
今日は、一畑電車北松江線沿いに松江イングリッシュガーデン前駅近くまで走り、佐陀川沿いに北上して恵曇漁港に出て恵曇灯台/手結北西方照射灯を目指します。
一畑電車北松江線は小さくて可愛い駅舎が多く、いろいろな駅舎を見れるのも楽しみです。写真は湖遊館新駅駅です。
松江イングリッシュガーデン前駅の先を左折して農道や県道264号講武古江線をのんびりと走り県道37号松江鹿島美保関線に入ります。
恵曇(えとも)漁港に着いたらもうひと踏ん張り、一山越えた手結(たゆ)地区が目的地です。手結漁港に並行して続く路地の突き当りを右折し、細い道を上っていくと民家が切れて畑になりました。左手に雑草がきれいに刈られた道があり、段々畑に続いていました。
灯台は犬掘鼻の先端に立っていて、集落から電線が続いているので、電線の方向を確認しながらルート(跡)を探すと、道わきに道標(境界標)があり、半分以上壊れたプレートに灯台の「灯」と「台」の赤い字の一部が見えます(次の写真)。藪に分け入ったと思われる踏み跡もあったので此処から入ってみます。
道脇の道標(境界標)です。
丁寧に確認すると、灯台の「灯」と「台」の赤い字の上部が見えます。
灯台に続く電線や電柱を目標に藪漕ぎしていくと、金属のポールとチェーンが見えてきます。これが、灯台へ続く階段の入口です。
灯台へ続く階段です。80段ほど上り、20段ほど下ると灯台です。
恵曇(えとも)灯台です。
灯台の周りは狭く、撮影場所も限られています。
手結港の東岸を進むと、右手の民家の外れに「手結北西方照射灯」が立っています。
「恵曇(えとも)灯台」と「手結北西方照射灯」と「恵曇港 手結東防波堤灯台」のスリーショットです。復路は一畑電車の松江しんじ湖温泉駅に寄り写真撮影して帰りました。
最終日(明日)は午前中の飛行機で福岡へ帰るので走行できるのは今日まで、4日間のうち1日は雨が降る予備日と計算していたので、おまけの1日です。
出雲平野?をのんびりと一周して風景を楽しむつもりで、まずは斐伊川の土手を走って河口を目指しました。
斐伊川河口から宍道湖沿いに南下しましたが、出雲空港の周りの土手は管理者以外は侵入禁止のため迂回します。
新建川の河口から上流へ向かい、途中から山陽本姓沿いに走って斐伊川に出ました。自転車道を居越水門の近くまで遡り、折り返して斐伊川沿いに自転車道をポタポタしました。
斐伊川の河川敷にはいろいろな生き物が住んでいて、賑やかな鳴き声が聞こえてきます。鳥の鳴き声や風、匂いを感じることが出来るのも自転車の良いところ/楽しみです。
ちょうど雉が繁殖期を迎えたようで、時々オスの雉の甲高い鳴き声が聴こえ、姿を現すこともあります。出雲路自転車道の始点「鹿園寺駐輪場」です、0kmの看板も立っています。宍道湖湖北自転車道の終点でもあります。
ここから折り返し平田市街に戻りますが、出雲の灯台探訪2025はこれまでです。無事に走り切ることができ、良い旅になりました。5日目(最終日)は朝から雨が降っていました。荷造りを終え、タクシーで空港へ向かう時には激しい雨/風になっていました。
飛行機が離陸する頃には晴れ間も出ていましたが風が強く、飛行機が上昇する時も気流が悪くて揺れが大きく、気分が悪くなる人がいたほどです。雲の上に出ると乱気流も収まりました。天気にも恵まれ良い旅になりました。